前回、自閉症、ADHD含む発達障害の子達はセルフエスティームを高めるために、褒めて伸ばしましょう。という記事を書きましたが、別に発達障害の子だけに有効な子育てではありません。子育て全般に言えることになります。
しかし、ネットで「褒めて伸ばす」をキーワードで検索したら、「褒めて伸ばすは間違い!」「褒めて伸ばしした子は本番に弱い」などネガティブのキーワードが並んでいて驚きました。
断言します。、、、子供は褒めて伸ばすは正しい。です。
今回は子供を褒めて伸ばすコツなどを分かり易くまとめてみました。
褒めるタイミングが大事
まず大前提に子供を褒めて伸ばす=子供をしからない、永遠に褒め続ける。という事ではありません。
常に子供を褒めていたら、それが当たり前になって、褒める効果も薄れていき、次第には意味がなくなるでょう。子供を褒める時は頑張った時、成功した時など正しいタイミングで褒めるようにしましょう。
純粋な子供時代だからこそ
大人になっても褒められると嬉しいものですが、素直には喜べない時もありますよね?どうせお世辞だろ、と勘繰ったりしてしまうことありませんか?
しかし、子供にはそういった感情はありません。子供は発達障害であろうが、なかろうが純粋です。
褒められたら嬉しい。と素直に喜べる子供時代だからこそ、どんどん褒めて伸ばすべきなのです。
また逆に褒める方も同じことが言えます。大人が大人に褒めるのって照れくさかったりして、なかなか上手に出来なかったりしますが、子供に対して褒めることは恥ずかしがる必要もありません。
頑張った時
子供は褒めるべき、と言っても、意味もなく褒めていても効果はありません。
朝、起きて凄いね!、トイレ行って凄いね!、歯を磨いて凄いね!と毎日毎日、言っていても、意味がないどころか最終的には煙たがられたりするだけでしょう。
当たり前のことですが、褒めるタイミングは普段、出来ないことが出きた時、頑張った時などに限定しましょう。要するに、毎日、起きてくる子供に対して「起きて凄いね」という褒める必要はありませんが、普段、寝坊ばかりしていて朝が弱い子が頑張って起きた時などは「起きて凄いね」と褒めれば、次も頑張って起きようと子供は喜んでくれます。
褒めることの2つの好循環
子供を褒めると、子供自身のセルフエスティーム(自己愛)を高める、親子関係の2つの好循環が生まれます。
セルフエスティームの好循環、成功体験
子供が頑張って何かを成し遂げる⇒親が(先生が)子供を褒める⇒自信に繋がる⇒セルフエスティームが高まる⇒次も頑張ろうと思える⇒努力をする⇒子供が頑張って何かをなし遂げる⇒
と良いサイクルが回っていきます。
セルフエスティームを高める為には、新しいことにチャレンジするということも大切です。机上の勉強だけでなく、体験学習などを経験することにより、より一層の好循環の輪が回っていくことになります。
親子関係の好循環
子供が頑張って何かを成し遂げる⇒親が(先生が)子供を褒める⇒信頼関係が強まる⇒親の言うこと(アドバイス、忠告)を素直に聞くようになる⇒子供が頑張って何かを成し遂げる⇒
と親子関係、師弟関係についても良いサイクルが回っていくようになります。
中学受験の勉強をしている子供に対して、何故、勉強をするのか?というアンケートに親が喜んでくれるから。という子が多くいます。小学生に学歴や難しいことは分からないと思いますが、親が褒めてくれるから勉強を頑張ろうと答えた子はきっと親子関係の好循環が上手に回っているではないでしょうか。
褒める時、叱る時の注意点
効率の良い誉め方、叱り方というものがあります。
褒める時は皆の前で、叱る時は1人の時に
褒める時はなるべく沢山の人の前でした方が効果的です。家庭の場合はママだけが褒めるのでなく、ご飯の時などにママが「パパ聞いてよ。〇〇君、今日頑張って徒競走1位だったのよ」と話しを振ってパパとママと2人で褒めてあげましょう。
逆に叱る時はママかパパが1人で叱りましょう。夫婦で叱ると子供の逃げ場がなくなってしまいます。
感情的にならない
褒める時は感情丸出しで構いませんが、叱る時は感情的にならないようにしましょう。また、罪を憎んで人を憎まず。も大切なことです。
例えば先生が皆の前で「〇〇君は悪い子です」などと叱るのは最悪です。
叱る時は、その子自身を否定するのでなく、その子のとった行動のみを否定するようにして下さい。
大切なのは親(先生)の成長
子供を褒めて伸ばす、叱る時は感情的にならない。と言うのも書くのも簡単です。
しかし、実際、大人も感情的になってしまいますし、子供を怒鳴りつけたくなることもあるでしょう。
現代は一人っ子や、2人兄弟など子供が少ないご家庭がほとんどです。言ってしまえば親は子育てのアマチュアばかりです。
かと言って、大家族の親が子育てのプロかと言われれば答えはNOです。それは生まれてくる子供、1人1人の人格が違うし、性格も様々だからです。(もちろん子育てに共通な部分があり、経験を積んだ分だけ親も成長しているのは間違いありません。)
そう考えると学校の先生や療育の先生も同じことが言えます。経験を積んだベテラン先生の方が臨機応変に対応できるパターンもあると思いますが、それで万事が上手くいくわけではありません。A君には効果的だった接し方は、B君には通用しないかもしれません。
子育て=人を育てるということです。それは生半可なことでなく大変な労力になります。時間も、お金も掛かりますし、苦労、努力も必要です。子供と常に一緒にいる親は子供と真摯に向き合って子供と一緒に成長していく必要があります。
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