発達障害を抱える子供たちは、得意な事と不得意なことに差があります。そういった子達には、治療と教育を同時に行う療育と言われるサポートを実施していきます。
不得意分野を底上げすることも大事ですが、得意な分野を伸ばし その子が社会で自立出来るようにケアすることが療育の目的です。
今回は療育について分かりやすく説明していきます。
療育とは?何をするの?
障害、発達障害のあるお子さんに医療と教育を同時に実施し、社会で自立できるようにする取り組みです。
医療と教育と言っても子供たちの個性が様々あるように、それに対し療育も様々あります。言葉が遅い子には音楽を通し歌うことから入ったり、コミュニケーションが苦手な子には4,5人でゲームをやったりします。
大きく分けると個別療育(先生と子供1対1)と集団療育(先生と子供が数名)があります。また、指導の種類も様々あり、歌を歌う音楽療法だったり、体操したり、みんなで料理を作ったり、ゲームをしたり、パソコンのプログラミングを習ったり、社会活動として、ボーリング場でボーリングして遊んだり、回転寿司に行ったり、財布を持って買い物したり、色々な活動を実践して子供の成長を促します。
誰でも受けられるの?費用は?
療育手帳または受給者証を持って入れば、サービスを受けられます。療育手帳は知的障害(IQ70~75以下)のお子様。受給者証は発達障害の児童、またはグレーゾーンのお子様でも自治体が認めれば発効されます。
療育代のみの費用は月に約5000円(年収850万以下の場合)です。実際はかなり高い金額がかかりますが、月5000円以上を超える金額は税金で賄ってもらえます。
他に実施した療育によっては、おやつ代や料理の材料代など+αとられますが、せいぜい何百円で家計にダメージを与えることはありません。(療育で一番高かった時は社会学習で回転寿司に行ったさいで+1000円払いました。)
療育はどこで受けられるの?
療育は療育センターで受けられます。療育センターと ひとくちに行っても、様々な施設があり様々なサービスがあります。
流れとしては
①療育手帳または受給者証を貰う。
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②様々な療育センターから通いたいサービスを自分で選ぶ。(他に習い事をしていれば空いてる曜日の療育や、体操を習わしたかったら体操のサービスなど自由に選べます。)
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③自治体へ、報告。了承してもらう。
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④療育実施へ。
どこの療育センターか、どのようなサービスを受けたいかはその子の症状にあったもの、その子が好きなものを考慮し担当の方と相談しつつ親が決められます。
また療育センターによっては、現地集合、現地解散だったり、学校まで迎えに行ってくれて、療育が終了したら玄関まで送迎してくれるサービスのある所もあります。(共働きの家庭などは助かりますよね。)
療育を受けるデメリット。受けさせた方が良いの?
療育を受けるデメリットは特にありません。
中には、周りの印象などを気にして療育を好まない親もいますが、発達障害を疑われるお子様をお持ちでしたら、とりあえず自治体の担当の方に療育を受けるべきか相談した方が良いです。相談して、必要ないとなったらそれはそれで安心ですし、療育を受けたほうが良いというなら、その子の将来の為にも療育を受けさせましょう。
発達障害の子や、グレーゾーンの子を療育などを受けずに育てた場合、二次障害などを起こしかねません。二次障害とは、発達障害が直接の原因ではなく、発達障害が間接的にその子に及ぼす悪影響のことを言います。(周りにいじめらたり、周りとコミュニケーションが うまくとれずに鬱になったりすることです。)
二次障害を予防する為にも発達障害を疑われるお子様には療育をお勧めします。
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