前回の「お金をかけない中学受験」の記事で四谷大塚の主催する全国テストで偏差値60を取って「臨海セミナーの特待制度で無料で入塾しよう」という内容を書きましたが、「そもそも全国テストで偏差値60を取れるのか?」と疑問に思う方がいると思います。
うちの息子は四谷大塚の全国テストを2年生の6月、11月とも受けさせましたが、両方とも偏差値60代後半でした。
今回は、「偏差値60を取るお奨め勉強方法」と題して、うちの息子がやった勉強の方法や、お奨めの問題集などを説明したいと思います。
偏差値60を取るお奨め勉強方法
勉強の習慣化が一番大事
学力を上げることに関して一番大事なことは、勉強することを習慣化させるということです。
しかし、実際にそれが出来たら苦労はしない。と思う方もいるかもしれません。
、、、実は、そんなことはありません。手順さえ踏んで、子供に接していれば低学年の内から勉強を習慣化出来る方法はあります。また、勉強の習慣化さえ出来てしまえば周りの子との学力の差はどんどん開いて行きます。
ママ塾、パパ塾の薦め
パパ塾(ママ塾)というのは子供にマンツーマンで「勉強に限らず、色々なことを教えたり、指導することです。」
自分の場合は、長年生きて培ってきたことを子供に伝授させたい、と思い始めました。
例えば、ドラえもん、ミッキーマウスやアンパンマンなどのキャラクターの書き方。7並べの有効なせきどめ方。実際にプールを連れて行き、水泳方法。運動会の前には、早く走る走り方。将棋、オセロ、しりとりの勝ち方、ぬり絵、プラモデルの組み立て。など、勉強の枠に捕らわれずあらゆることを教えようと始めました。
まず肝心なのは子供がパパ塾を楽しいと思わせることが大事です。
その為には、今からパパ塾するよと子供に言って、パパ塾を認識させてから、楽しいことから始めましょう。
うちの場合、具体的には100円ショップで買ってきた紙製の立体パズルや、ぬり絵から始めました。
子供がパパ塾は楽しいと思ってくれたら、徐々に勉強の時間を入れいきます。勉強と言ってもいきなり算数の計算ドリルなどを始めたら嫌がる可能性もあるので、パズル系の算数の問題から入るなどして、子供が抵抗無く勉強を取り組むことができるようにします。
臨海セミナーの特待制度は2年生からになりますが、四谷大塚の全国統一テスト自体は1年生の6月から受けれます。子供にテストの経験、雰囲気に慣れさせる為にも1年生のテストも受けさせた方が良いです。
それを考えると、パパ塾、ママ塾を始めるのは小学校1年生、もしくは幼稚園、保育園時代が望ましいです。
ママ塾、パパ塾のやり方
水泳や、走り方を指導する時は別ですが、基本的にはリビングで子供の隣に座りマンツーマンでやります。
リビングで勉強する子は成績が伸びる。と聞いたことはありますか?
自分の部屋の机でやるより、リビング学習の方が成績が上がる。と言われています。理由としては、親の目がある方がサボらずに勉強したり、分からない時にはすぐに親に質問できる、多少の雑音で気にとられることがなくなり集中力が増すなどの理由です。
パパ塾、ママ塾の場合、隣に座って指導し、子供が問題を解いたらすぐに丸をつけてあげましょう。
また、〇〇ちゃん凄い!賢いねー!など、大袈裟に褒めてあげましょうw何より、子供のモチベーションを上げ継続させることが一番大事です。
習慣化させる為には、毎回、決まった時間にやることも大切になります。うちの場合は寝る前の時間で20分~1時間くらいやるようにしていました。
算数のお薦め勉強方法
算数の勉強の入り方のお薦め方法としては、計算式のみのドリルから始めるのでなく、パズル系の問題集などから始めます。子供に算数は楽しいと思ってもらうことが大事です。
具体的には大手中学受験塾のサピックスが出している「きらめき算数脳」や、バリエーションが豊富な「天才脳ドリル」がお薦めです。
きらめき算数脳の良いところは、全ページがカラーで、出てくるキャラクターも可愛いです。全く勉強をしている気になりません。しかし、内容は意外と難しく、算数的な要素も必要になりますが、問題の文章を読み解く国語の力も必要になってきます。
少しレベルが高いと感じたら、星の数で難易度が分かるので星1のみをやるようにするなどレベルにあったやり方も可能です。解答も非常に分かり易く書いてあるので、親が子供に解説する時も非常に助かります。
うちの子の場合、きらめき算数脳は楽しいらしく、他の問題集を面倒くさがっても、「このページが終わったらご褒美にきらめき算数脳をやっても良いよ。」と言うと、「じゃあ、頑張る。」と言ってきらめき算数脳をやる為に他の問題集をやったりしています。
算数の勉強を楽しくやる。といった意味では、きらめき算数脳は理想的な問題集になります。
天才脳ドリルもパズル系の問題集ですが、空間把握、仮説思考、数量感覚の分野ごとに別れており、それぞれ入門、初級、中級、上級とレベル毎に細分化されています。
こちらの問題集もパズル的要素が多くなっており、特に空間把握、仮説思考はその傾向が顕著です。こちらの問題集の解答は、答えのみで解説がありません。ただ初級⇒上級と同じパターンの問題で難易度が違うので、レベルが高い場合は入門や初級から始めていけば解けるようになっています。
パズル系の問題ばかりで大丈夫なの?と思う方もいると思いますが、ここ最近の算数の傾向としてテスト自体も、単純な計算式の問題は少なくなっており、パズル的要素の問題が多くなっています。四谷大塚の全国テストもそういった問題が増えている傾向にあり、お堅いイメージのある算数検定でさえ、そういった内容の問題が増えています。
しつこいようですが、子供に算数は面白い。と思ってもらうのが一番大切です。
国語のお薦め勉強方法
国語は算数と比べると勉強すればするほど、安定的に点が伸びる教科です。算数はケアレスミスなど不確定要素が大きいですが、国語は勉強した成果が出やすいです。
具体的には、漢字や語彙などは一度、覚えて自分のものにしてしまえば間違えることはほぼありません。
文章問題の読解力を上げるには、始めはたくさんの本を読むことが大事になってきます。その為には図書館を最大限に利用しましょう。
中学受験で難関校に合格した芦田愛菜ちゃんは1週間に20冊の本を図書館で借りて読んでいたそうです。
まずは幼少時代に絵本の読み聞かせから始め、本に興味を持たせます。幼稚園、小学校に入ったらお子様が好きなジャンルの本を週に何冊か借りてきます。読書も勉強と一緒で、まずは習慣化させることが大事です。
読解力を高める為には、本の内容の把握、作者が何を言いたいのかなど、考えながら読むと良いですが、最初の内は好きに本を読んでもらうだけで問題ありません。
〇本を好きになってもらい、読書の習慣化
〇長文に対するアレルギーを無くす
〇語彙、漢字の習得
ある程度読書に慣れてきたら、分からない表現、ことわざ、漢字などはそのままにせず、親に聞く、辞典で調べる、などさせると良いです。
漢字のドリルはいろいろありますが、子供に興味を持たせる意味で、巷で話題の「うんこ漢字ドリル」がお薦めです。
パパ塾、ママ塾で大切なことは勉強を好きになってもらい習慣化させることですが、「うんこ漢字ドリル」も同じコンセプトで作られています。子供が少しでも勉強を楽しく思えることが大切なのです。
全国テストで高得点を取るコツ
上記の勉強方法で学力を底上げしても、学力とテストの点が直結しないことがあります。この章では全国テストで実力通りの点を取るコツを説明します。
実力通りの得点が取れない原因
パパ塾、ママ塾でせっかく学力が上がっても、全国テストでは実力通りの点が取れないこともあります。
せっかく勉強したのに得点が伸びなかったり、いつもは間違えるはずがない問題を間違っているとガックリきます。そうならない為にも原因を捉え、対策を立てる必要があります。
以下は、実力通りの点数が取れない大きな原因3つです。
- テストの雰囲気に緊張する
- ケアレスミス
- 時間が足りない
1テストの雰囲気に緊張する、3時間が足りない は全国テスト特有の課題になってきます。
テストの雰囲気に緊張する対策方法
四谷大塚、日能研が実施する全国テストは無料なので大勢の小学生が参加します。
知らない教室で、知らない子供達に囲まれ、初めて受けるテストは緊張してしまうのも無理がありません。大人でさえ、免許や資格の試験の時は緊張しますよね。小学生ならなおさらです。
全国テストで緊張をしないようにするには場慣れが必要です。
場慣れする為に、他のテストを受けさせる必要がありますが、お金をかけたくない場合は各塾で実施している無料のテストに参加させる方法があります。
四谷大塚でも、年に2回の全国テストの他に無料で小規模なテストを実施しています。
自分が薦める場慣れする為のテストは算数検定、漢字検定です。1回のテストで2000円~ほどの費用がかかってしまいますが、テストの場慣れに役に立つ他に、合格することで子供の自信につくこと。定期的にある検定に合わせ、パパ塾、ママ塾の勉強の計画が立てやすいというメリットがあります。
ケアレスミスを無くすことの重要性
ケアレスミスは算数のテストで最大の課題と言っても良いでしょう。
またケアレスミスは全国テストのみの課題だけでなく、学校のテスト、今後受ける全てのテストなどに共通する課題ですので早めに対策を打つことを強くお薦めします。
全国テストで偏差値60を取るコツは難しい問題を解けるようにすることでなく、簡単な問題を確実に正解することが重要になってきます。その為にはケアレスミスは致命的なミスになってきます。
全国テストの算数の特徴として、子供達に順位をつける為にテストの後半は難易度が高い問題が出てきます。正解率2%などの問題も普通に出てきます。逆に始めの計算式の問題は正解率90%越えてきます。中盤は30%~80%の正解率の問題といった内容になっています。
偏差値60を取るためには序盤の90%の問題はケアレスミスすることなく全問正解すること。+αで中盤の問題を一つでも多くとることです。最後の難関問題は正解する必要はありません。
これはあまり正攻法ではありませんが、テストの点を上げる為だけを考えると、難関問題を時間をかけ考えるよりは、難関問題は捨ててしまい、その時間で序盤~中盤の問題を見直しした方が得点が上がる確率は高くなります。
その理由として、全国テストの特徴として、「時間がタイト」「配点が全て同じ(算数の場合)」だからです。
正解率90%を越える簡単な計算問題も、正解率10%を切る読むだけで時間がかかる難関問題も同じ得点です。時間をかけ、正解率2%の問題に正解したとしても、初めの問題にケアレスミスがあれば+-0になります。ケアレスミスが2つ以上あれば-になります。
ケアレスミスの対策方法
ケアレスミスにはいくつかの原因、規則性があります。まずはパパ塾、ママ塾でその子のケアレスミスの原因がどういったものなのか、を知ることが必要です。
以下がケアレスミスの原因の例です。
- 数字が汚く読み違える
- 筆算の際の行ずれ
- 筆算の際のくり上げ忘れ
- 文章問題の読みぬけ
筆算や途中式を書く際に自分の文字を読み間違えることがあります。7と9、2と3などです。
筆算の際の行ずれは、1の位、10の位などがずれ、間違って計算することです。
くり上げ、くり下げ忘れについては、筆算の時にくり上げた1を書き忘れたり、1を書いたとしても計算する時に忘れてしまったりすることです。
上記、1,2,3の対策は共通の対策方法になります。
1番大切なことは子供にケアレスミスの重要性を認識させることです。
当たり前のことですが、これが分かっていない子供が多いのが事実です。
間違えたけど単純なミスだから。次にやる時には間違えなければ良い。と思っている子供がいますが、そう思っている内は、いくらたってもケアレスミスはなくなりません。
うちの子も上記のように考え、ケアレスミスが多かったです。その考えを改める為に全国テストの結果を見せ、せっかく難関問題を正解したのに、ケアレスミスが2個あったせいでマイナスになっちゃった。配点が全て同じなんだからケアレスミスなくせば順位がもっと上に行けるよ。と教えました。
また、パパ塾でケアレスミスの対策の勉強も取りいれました。
内容は、簡単な問題を3~5問出し、時間を掛けても良いから絶対に間違えないように。と念押しし、解かせました。また、その際に鉛筆でなく答えが修正できないようにボールペンで書かせることも大事です。隣で見守り、上記のようなミスをしそうなら、もっと丁寧に数字を書かないと読み間違えるよ。行を上と下をぴったり合わせないと間違えるよ。とケアレスミスの原因と対策を指導します。
4の文章問題の読みぬけの対策としては、国語の読解力を上げることと、文章問題の条件などには〇で囲んだり、線を引かせるようにしましょう。
これは普段のパパ塾、ママ塾から取り入れ、文章問題を解く際は重要部分、条件部分には印をつける癖を身につけます。
時間が足りなくなる対策方法
全国テストは順位をつける為に難しい問題が出題されます。また、算数も国語も非常に時間がタイトです。
算数、国語とも最終問題になればなるほど、正解率が下がりますが、問題が難しいだけでなく、時間が足りずに解いてない子が多いことが推測されます。
前章で触れましたが、算数に関しては最後の難問問題は捨ててしまう選択肢もあります。
国語については、文章のボリュームがかなり多いです。その対策としては日頃の読書の習慣化、また普段の読書に時間をかけて読むようなら少し早めに読むことを心がけるようにさせましょう。
まとめ
パパ塾、ママ塾で勉強の習慣化をさせよう。
その為には、初めは勉強から入るのでなく、ゲームや遊びから入り、パパ塾、ママ塾は面白いと思わせる。徐々に勉強に切りかえる際も、子供が楽しく思えるようなパズル問題やドリルを取り入れ、勉強は楽しいと思わせましょう。
勉強の際は隣に座り、解いたらすぐに丸をつけてあげ、大袈裟に褒めてあげて子供のモチベーションをあげましょう。
算数に関しては難しい問題を解くよりも、ケアレスミスをなすくのが重要。その為には子供にケアレスミスをなくす重要性を認識し、簡単な問題を時間をかけ丁寧に解く癖をつけよう。
国語に関しては、得点の安定化に繋がる、漢字、語彙の勉強は必須になります。
読解力の向上の為には図書館を利用し、読書の習慣化をつけさせよう。本を読むさいに、分からない表現や漢字があったら親にすぐに聞く癖をつけさせてあげて下さい。
全国テストで偏差値60を上げる勉強方法は以上になります。
2年生以上で偏差値60を1回とれば塾に無料で入れます。塾に入ってもパパ塾、ママ塾を継続し、大手塾+パパ塾、ママ塾で偏差値60以上を継続、向上できるようになります。
中学受験、小学生の勉強に関しては親の協力が必須になります。
まずは、全国テストで偏差値60を取れるように頑張って下さい。
ご覧頂きありがとうございます。
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