今回は実際にあった発達障害の子についてくる危険、二次障害について記事にしてみたいと思います。
すべて うちの息子の療育時代の友達の話なので、詳細な話しは書けませんが、少しでも二次障害について知ってもらい対策が抗じれれば良いと思い記事にします。
ちなみに二次障害って何?と言う方は前回の記事を参考にして下さい。
息子の療育時代の友達は、小学校に入学するさいに様々な進路を進みました。
支援学校を選択した子もいれば、地元の学校の支援級に入った子、うちの息子のように普通級に入った子と様々です。
うちの息子の場合は、その時期、すぐに手がでてしまい様々なトラブルを起こしていたので小学校の支援級に情緒クラスがあれば入れたかったのですが、知能指数の支援級しかなく普通級に入れました。
公立学校の普通級に入ったA君の例
A君は知能に問題ないこともあり地元の公立の支援級に入学しました。
知能指数に問題はありませんでしたが、自閉の気があり、なかなかクラスに馴染めなかったA君。クラスの居心地が悪く感じたいたせいもあり授業中に立ち上がったり、クラスから脱走したりしていました。
心配した親は療育の先生などに相談し、学校で落ち着く場所があった方が良いということで、テントみたいなものを自前で買って用意し、学校に相談して雑貨室みたいな空き部屋にそのテントを置いてもらうようにしたみたいです。
でも、それが逆効果になりました。
親としては、何かトラブルなどがあり、A君がパニックになった際、A君が落ち着ける緊急シェルターとしてのテントだったのですが、担任の先生的には授業中立ち上がったり、クラスから脱走するA君を閉じ込めておくにはもってこいの場所が出来た。と思ったのかもしれません。(少なくともA君の親からはそう見えたらしいです。)
いつからか緊急シェルターだったはずのテントがA君の所定の位置になりました。
学校に登校したら、誰も居ない部屋のテントに篭るA君。
そういった日々が続き、A君は「二度と学校に行きたくない。」と登校拒否になりました。
公立学校普通級に入ったB君の場合
あらかじめ、前置きしておきますが、この話しはB君の親から聞いた話ですので、一方的な主観での話しです。学校側や先生からの話しでは違う言い分があるのかもしれません。
公立学校の普通級に入ったB君。
勉強はそこそこ出来るのですが、忘れ物や遅刻が多かったB君です。
宿題を忘れることもあれば、教科書を忘れることもありました。
担任の先生は指導の為、始めは優しく指導していたのかもしれません。ただそういったことが日々続くと、指導に熱が入り、どうしても口調が厳しくなってしまいます。
「なんでそんなことがお前は出来ないんだ?」
「何回、注意したら忘れ物をしなくなるの?お前はバカなのか?」
などと、毎日のように先生に怒れるB君。
やはりB君も「学校に行きたくない。」と登校拒否になりました。
公立学校の支援級に入学したC君の場合
C君と、うちの息子は大の仲良しです。
休みの日には映画や、お出かけなどをし、家族ぐるみの付き合いをしています。
C君はIQが高く自閉度が強い子です。
支援級の子は授業は支援級でやることもあるし、普通級でやる時もありますが、休み時間は普通級の子と一緒になって遊びます。
その学校では昼休みはサッカーして遊ぶそうですが、C君は体を動かすのが好きな子なんですがサッカーに入れてもらえなくなりました。休み時間に友達に省かれるようになりました。
理由はC君が自分のゴールにオウンゴールを決めてしまうから、だそうです。
C君は知能が低いわけではないので、きちんと説明すれば、味方と敵のゴールの区別はつきます。現に体育の時間では先生がそういった話をしてくれるので、問題なくサッカーに参加出来ていました。
ただ、休み時間の子供たちのサッカーは、そこまできっちり説明せずに始まることが少ないのでしょう。
結果、C君はどちらが自分のゴールだか分からず、友達に聞くということが苦手なので聞くことも出来ずにオウンゴールを決めてしまうのだと思います。
クラスから省かれるようになったC君。今のところ、学校に行きたくない、などとは言わず普通に学校に通っていますが、親としては登校拒否になるのを心配していました。
それぞれの二次障害のまとめ
三者三様の二次障害です。
A君の場合、親と学校側のコミュニケーションがしっかり取れ、テントはあくまでパニックに陥った際の緊急用です。と言うことが、しっかり伝わっていれば防げたのかもしれません。
ただ、それ以前からA君は学校に居心地の悪さを感じたそうなので、最終的には登校拒否になっていたのかもしれません。
B君の場合、B君の親の一方的な意見では担任の先生が悪いように思えます。療育などの先生は発達障害がどういったものなのか、忘れ物をしないということが出来ない子も居る。とう前提で接してくれますが、普通級の先生だと、そういった感覚はないのかもしれません。
C君の場合、B君の担任の先生ですら、発達障害について分からないのですから、小学校低学年のクラスメイトの子がC君のことを分かるはずがありません。サッカーを始める前に、分かりやすく説明してあげれば問題ないと思うのですが、それをC君のクラスメイトの誰かにしてもらうのは厳しいかもしれません。
3人を見ていて、やはり二次障害って周りの環境次第なんだな、とつくづく思います。
そして周りの環境=社会は、まだまだ発達障害に対して無理解、厳しい世界だということを思い知らされます。
うちの息子に関しては、恵まれた環境で感謝しかありません。
小学校入学の時は友達とトラブルばかり起こして叩いていたばかりの時があったので、いつイジメの対象、あるいは省かれる対象になってもおかしくはありませんでした。
今では叩く癖も収まり、二年生の3学期には友達の多いランキングで一番になっていたので、とりあえずは一安心です。
うちの子が学校嫌いに今までこれたのは、学校の先生、クラスメイト(その親)達に恵まれたのが大きいと感じています。
発達障害の子の理解が進み、二次障害になる子が1人でも減る事を願っています。
ご覧頂きありがとうございます。
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