小学生の漢字検定のススメ 小学生が受けるメリット&勉強法

小学生の漢字検定のススメ 小学生が受けるメリット&勉強法

先日、息子を漢字検定に連れて行きました。

受験票に書かれた地図を見て会場に行ったのですが、会場の隣のビルにも「漢字検定会場」と張り紙が貼ってありました。係りの人に確認したんですが、受験する人が多く試験会場が複数になったとのことです。

〇〇検定と名のつくものは数多くありますが、漢字検定と英語検定の2つは有名ですよね。2大検定と言っても過言ではないでしょう。(算数検定も頑張れ♪)

中学受験を考えると漢字検定を受けるメリットは大きいです。国語の枠の一つの「漢字」というカテゴリーですが、漢字の問題は必ず出題されますし、文法問題でも読めない漢字があると影響が出てきます。また国語だけでなく社会や、理科にも漢字は多く出てきますよね。

今回の記事は小学生にこそ受けて欲しい漢字検定についてです。

 

漢字検定とは?

正式名称は日本漢字能力検定と言います。略して漢字検定、漢検などと呼ばれています。

主催団体

公益財団法人日本漢字能力検定協会が主催しています。協会は漢字検定の他にも、BJTビジネス日本語能力テストなども主催しています。

余談になりますが、漢字能力検定協会の理事長を相撲界のゴタゴタで有名になった池坊保子さんが勤めた時もあります。

開催時期&会場

個人受験の場合は年3回。6月、10月、1月or2月に実施されています。試験を受ける会場は、全国の各主要都市に設置され、受験者が希望した都市で受けられます。

漢字検定の費用は?

受験する級 検定料
1級 5000円
準1級 4500円
2級 3500円
準2級~4級 2500円
5級~7級 2000円
8級~10級 1500円

小学生が受けるであろう5級~10級は1500円、2000円と比較的に安価で受けられます。

何級を受ければよいのか?

下のグラフは級に対応する学年と漢字数です。

対応学年 出題漢字数
1級 大学一般程度 6000
準1級 大学一般程度 3000
2級 高校卒業程度 2136
準2級 高校在学程度 1940
3級 中学校卒業程度 1607
4級 中学校在学程度 1322
5級 小学校6年生修了程度 1006
6級 小学校5年生修了程度 825
7級 小学校4年生修了提度 640
8級 小学校3年生修了程度 440
9級 小学校2年生修了程度 240
10級 小学校1年生修了程度 80

小学生が受験される場合は10級から徐々にステップアップしていって受けることをオススメします。

受験そのものが経験になりますし、合格することで自信に繋がります。

準1級が3000文字に対して、1級は6000文字と一気に倍になります。1級の合格率は5%前後と険しい難関となっています。

 

 

漢字検定を受けるメリット

子供の自信に繋がる

低級の場合、漢字検定を合格することは簡単です。

29年度のデータで10級~9級で合格率90%超え。8級~6級でも合格率は80%を超えてきます。小学校卒後レベルの5級でも約75%と4人に3人は合格しています。

漢字検定を合格すると10級でも立派な表彰状が貰えます。立派な表彰状を貰うと子供でも大人でも嬉しいものです

表彰状の枚数が増えるにつれ、子供の成功体験に繋がり漢字に対する自信が持てるようになります。漢字が苦手だという子こそ、漢字検定を受けて「私は漢字が得意。」と変わってくれれば嬉しいですよね。

漢字検定は10級から徐々に受けることをオススメします。

試験の雰囲気に慣れさせよう

中学受験の試験や、小学校全国テストの際は沢山の知らない人が受けます。

普段からそういった雰囲気になれていないと、緊張のせいで自分の力が出し切れない可能性があります。そんなことにもならない為にも、漢字検定や算数検定などを利用してテスト慣れさせておくのも一つの方法です。

中学受験を考えると、早かれ遅かれ小学校で習う漢字1000文字は全て覚えておかないといけません。出来れば早い内に全ての漢字を覚えさせましょう。

先取り学習(の復習)に使用できる

家庭学習をしているお子様の場合、自分の学年以上の級を受けられますので、先取り学習として漢字検定を取り入れることが出来ます。

また公文に通っていたり、家庭学習を取り入れているご家庭は学年以上のクラスを習っているお子様が多いと思うのですが、3学年先などを学習している場合、当学年の漢字を忘れてしまわないか?不安に思うことがあります。そういった場合、漢字検定を受けることで先取り学習の復習が出来ることが可能です。

具体的に説明します。

通っている小学校⇒3年生   公文で習っているクラス⇒中学校1年  のケース

この場合、公文で習った3年生や4年生の漢字を忘れてしまっていないか不安になることがあります。漢字検定を受けることで、公文で習った3年生や4年生の漢字をどのくらい覚えているのかの指標になりますし、検定前の勉強で公文の復習が出来るので漢字の定着率がグッと上がります。

現にうちの子の場合、漢字検定の過去問をやらしたところ、公文で習ったはずの漢字の1割り近くは忘れて書くことが出来ませんでした。漢字検定を受ける際に忘れてしまった漢字を勉強ができ、穴が埋まり、さらに学校で漢字を習う時には3度目の学習となり、漢字の定着率が格段と上がります。

高校受験での優遇

漢字検定の3級以上を持っていると高校受験で優遇される学校が多くあります。希望の進路の学校が優遇制度を導入している場合は是非、狙ってみましょう。

漢字検定対策の勉強方法

漢字を覚えるのはトイレ学習が効果的

トイレ学習の記事でも触れましたが、漢字の学習とトイレ学習の組み合わせは相性が抜群です。毎日、トイレを使用する際、漢字が目に入ってくるので自然と暗記します。

今回、息子に漢字検定7級の過去問をやらしたのですがトイレ学習だけで読みに関しては完璧に出来ていました。一方、書きの方は9割出来ていましたが1割は書けませんでした。トイレ学習は目で見て覚えているので、なんとなく似たような漢字は書けてはいましたが、棒が一本足りなかったり、草冠をウ冠と間違えたりが多かったです。

我が家で使用している学習ポスター
栄光ゼミナールの小学生学習ポスターブック改訂新版 [ 栄光ゼミナール ]

書ける漢字、書けない漢字の洗い出し

トイレ学習で全ての漢字の読みも書きも覚えられれば良いのですが、実際は何割かは覚えきれない漢字があると思います。

その漢字を洗い出す為には、漢検の過去問題集をやってみるのが最適です。

覚えていない漢字の洗い出しをしつつ、漢字検定の問題のパターンにも慣れることが出来ます。(漢字検定の問題のパターンは毎回同じです。)

漢検7級実物大過去問本番チャレンジ! 本番を意識した学習に

覚えていなかった漢字は書いて手で覚える

実際に過去問題集をやらしてみて、書けなかった漢字は何回か書かせて手で覚えさせましょう。そして、その日のうちに書けなかった漢字のみを洗い出したテストをもう一回やらしてみます。そこで覚えきれていなかった漢字は再度、何回か書かせます。これを何日か連続でやれば全ての漢字を覚えることが出来ます。

今回、我が家では7級の対策はこのように勉強しました。

  1. トイレ学習で漢字を覚える
  2. 過去問を解かして覚えてない漢字の洗い出し
  3. 覚えていなかった漢字は覚えるまで書かせる

上記の方法で、息子の場合は3日で過去問は完璧に解けるようになりました。(トイレ学習の期間は除く)

以前は漢検漢字学習ステップ7級改訂3版 [ 日本漢字能力検定協会 ]などを使って、1から漢字を学習させていましたが、覚えている9割の漢字を書かせる時間が無駄だと感じたので上記の方法に切り替えました。

漢字が苦手な子や、トイレ学習で習得出来る漢字の量が少ないようでしたら、基礎から勉強できるテキストを用いるのも有効です。

漢検漢字学習ステップ7級改訂3版 [ 日本漢字能力検定協会 ]

まとめ

  1. 小学校で習う漢字を定着する為、漢字検定を有効に使おう
  2. 合格すると表彰状を貰えるのでもモチベーションが上がる
  3. 10級からステップアップすることによって漢字に対する苦手意識がなくなる

漢字は自分のものにしてしまえば、確実に点が取れる箇所になります。逆に言うと、漢字の問題を落としてしまうと致命的なミスになりかねません。そうならない為にも日頃から漢字の勉強をして得意科目にしてしまいましょう。

 

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