こんにちは、ギフテッドコム管理人のもりたしんやです。
飛び級のあるアメリカでは、天才キッズが低年齢にして難関大学の入試に合格するニュースなどがたまに流れますよね。ステレオタイプのギフテッドのイメージはそういった天才児だと思います。
実際のところ、ギフテッドチャイルドの学力は優れているんでしょうか?、、、実は、ギフテッドの半数近くが学業不振というデータがあります。
ギフテッドの特徴にIQの高さがあります。IQの数値=学力ではないですが、IQの数値は学力を計る指標の一つと言えます。IQから予想される学力よりも、劣っている学力の子たちをアンダーアチーバーと言います。
ギフテッドの子たちは一定の割合でアンダーアチーバーになりえます。
本日の記事はギフテッドの学力、アンダーアチーバーについての記事です。
IQと学力の関係
学力はIQ、勉強時間、勉強の効率、性格など複数の要因が影響してきます。
IQが高く、記憶力、計算能力が人並み異常に優れていても、勉強をしなければ学力は向上しませんし、いくら勉強をしても効率の悪い勉強の仕方をしていても学力はさほど向上しません。
ギフテッドの子はIQが高いので、効率の良い勉強をある程度やれば学力は向上するはずなのですが、中には勉強をしてもアンダーアチーバーになる子がいます。それはギフテッドの内外の特徴が影響しています。
ギフテッドの子がアンダーアチーバーになる理由
上記のように学力にはIQ,勉強時間、勉強の効率、性格など様々な要因が影響します。
勉強時間、勉強の効率についてはギフテッド云々は関係ありませんが、ギフテッドの特性、性格は学力にマイナスになる可能性があります。
完璧主義
ギフテッドの子は完璧主義という特徴を持っている子が多くいます。
完璧主義=頭の良いイメージですが、実は完璧主義は勉強の妨げになることがあります。平均点80点のテストで99点を取れば満足する子が多いと思うのですが、完璧主義すぎる子は99点(満点ではないこと)を取ったことを激しく憤ります。
憤り、その悔しさを次のテストに向けて頑張るというポジティブに展開すれば良いのですが、憤ったことで勉強をする気が一気になくなることがあります。
単純作業が嫌い
ギフテッドの特徴に創造力が高い一方、単純作業が苦手な子がいます。
学力向上には、漢字の書き取り、計算問題のような単純作業も欠かせませんが、単純作業が嫌いな為、難問の図形問題はやる気になってスラスラ解けるのに、単純な計算問題だとやる気がなくなってケアレスミスを連発するということも珍しくありません。
感情の差が激しい
ギフテッドにはOEという特性を持つ場合が多く、感情の差が激しい子がいます。
探究心が強いので、自ら進んで勉強をするようになれば良いのですが、興味がゲームやテレビに向いてしまった場合、勉強をやるよりゲームをしたい。と強く思う場合があります。そうなってしまうと、ギフテッドの子は頑固なので、なかなか勉強をやる気にはならないでしょう。
2E
ギフテッドには、ギフテッドの特性の他に何かしらの障害を併せ持った2Eというタイプの子がいます。
障害の種類が学力や、勉強をすることに妨げになるものでないなら、学力には響いて来ませんが、場合によっては直接学力に響いてくることもありますし、間接的に、響いてくるものもあります。
まとめ
ギフテッドの子は頭が良く、学校の勉強も出来ると思われがちですが、実際はそんなことはありません。
人並み外れた探究心、優れた記憶力、高いバイタリティーなど上手く噛み合えば、ずば抜けた学力(ハイアチーバー)を持つギフテッドがいるのも事実ですが、一つのピースの欠けや、ピースのバランスの悪さからアンダーアチーバーになる子が多くいるのも現実です。
映画ではギフテッドの幼い子が難しい数式をスラスラ解くシーンが定番ですが、そのイメージとのギャップに苦しんでいるギフテッドも実は沢山いるのです。
ご覧頂きありがとうございます。
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