こんにちは、ギフテッドコム管理人のもりたしんやです。
息子がギフテッドと認定されるまで、私は息子のことを高機能自閉症か,アスペルガーだろうか?と考えていた時期がありました。
ギフテッドと高機能自閉症(アスペルガー)は完全に別物なのですが似ている特徴がいくつかあります。実際にギフテッドの子を高機能自閉症と誤診することも少なくないようです。
今回はギフテッドと高機能自閉症とアスペルガーの違いについての記事です。
高機能自閉症とアスペルガー症候群は高機能自閉症スペクトラム
高機能自閉症とアスペルガー症候群は高機能自閉症スペクトラムという一つのカテゴリーに分類されます。
高機能というのは「明らかな知能の遅れがない」という意味でIQにすると70以上が目安になります。IQの平均が100だと考えると、高機能と言ってもIQで見ると平均以下~平均やや上くらいとなります。
高機能自閉症とアスペルガー症候群の違い
高機能自閉症とアスペルガー症候群は高機能自閉症スペクトラムという枠組みは一緒ですが、違いはどこにあるのでしょうか?
それは自閉症の症状の表れ方の違いです。高機能自閉症は自閉症の症状が典型的に表れます。一方、アスペルガー症候群は非典型的に表れます。特に言葉の遅れを注視することが多く、言葉の遅れがあるかないかで、高機能自閉症、アスペルガー症候群に分類することもあります。
自閉症の症状とは?
自閉症の症状が典型的、非典型的と言われても、そもそもどういった症状が自閉症なのでしょうか?
一般的に自閉症は「三つ組」の症状を持っています。
- 社会性、人との関わり方の障害
- コミュニケーションの障害
- 想像力の障害
上記の症状が自閉症の特徴です。アスペルガー症候群はこの特徴が弱かったり、一見すると何もないように見えたりもします。
ギフテッドと高機能自閉症スペクトラムの違い
ギフテッドと高機能自閉症スペクトラム(高機能自閉症、アスペルガー症候群)の違いはどこにあるのでしょうか?
ギフテッドは自閉症の症状を持っていません。コミュニケーションが苦手だったり、同年代の子達と上手く溶け込めないなどの問題はギフテッドの子も、自閉症の子も同じような現象が起きたりするのですが、二つは別の理由で起きています。
2E
ギフテッドの中には2Eというタイプの子もいます。
2Eとは、ギフテッドの特徴と+αで別の症状を持っているタイプです。その+αが自閉症スペクトラムの場合もあります。
その場合はギフテッドでもあり、自閉症でもあります。
ギフテッドと高機能自閉症スペクトラムの同一の特徴
冒頭でも記しましたがギフテッドとアスペルガーは誤診されることがあります。理由は似たような症状が表れるからです。
過集中
ゲームや読書などをしていると、そのことだけに集中し没頭します。周りが呼んでも反応しないこともしばしばあります。
こだわりが強い
アスペルガーもギフテッドもこだわりが強いという特徴があります。特にギフテッドは完璧主義の傾向が強いです。
同年代の子とのコミュニケーションが苦手
アスペルガー症候群や高機能自閉症の特徴の一つにコミュニケーションの障害があります。一方、ギフテッドの子も同年代の子とうまくコミュニケーションが取れないことがあります。(大人とは取れる)
まとめ
今回は簡単にギフテッドと高機能自閉症スペクトラムの違いについてを取り上げました。自閉症の三つ組などのフレーズを簡単に書いてしまいましたが、自閉症スペクトラムに関してはもっと掘り下げて記事にしたいと思います。
ギフテッドってどんな人?定義や特徴、問題点などを分かりやすく紹介
ご覧頂きありがとうございます。
ちょっとすいません。少しこの記事で気になるところがあるのですが
アスペルガーが自閉度が低いというのは誤りです。
アスペルガーで自閉度が中程度の場合も有りますし、必ずしも自閉度が低いから高機能自閉からアスペルガーになるわけではないです。
逆に高機能自閉の子でも自閉度は低い子もいます。
自閉度が高くてIQが低いパーセンテージは多いですが
自閉度とIQはイコールではないのです。
ここは間違えやすいところで、社会でアスペルガーは自閉による困難度が低いように誤解されやすい要因となっております。
逆に、IQが高いアスペルガーで診断が下りる場合は自閉度が中程度ではっきり症状が無いとほとんど定型発達と区別がつかないので自閉度が低い場合で診断が下りるケースがほとんどありません。
アスペルガーと高機能自閉の違いは、主に言語性IQが高いのがアスペルガーです。言語性IQが高いと全体のIQ自体が高く出やすく、自閉度からくる失敗をある程度カバーする事が出来ますが、必ずしも自閉度自体が低いわけではありません。
私の家族では高IQのアスペルガーが3人居ます。
しかし、皆、自閉による困難を持っていて、子供は専門医に支援を受けています。
他人様の記事に対してこのように物申すのは大変恐縮なのですが
社会でアスペルガーに対する誤解が少しでも少なくなるように
自閉症度が強いのが高機能自閉症、弱いのがアスペルガー症候群という文面は再考頂けないでしょうか。
コメントありがとうございます。
確かに、自閉症の症状が典型的に表れる=自閉症度が強い。と断言は出来ませんね。
分かり易く表記したつもりが、誤解を招く表現になっているかもしれません。
自閉症の強弱の一文は削除致します。
幼少期に見られるアスペルガーと高機能自閉症の言葉の問題も、大きくなるにつれ差が縮まりますし
今では二つを分けないで考えることが多いですよね。
今回の話だけでなく、ギフテッド、自閉症、広汎性発達障害など内面的な話なのでなかなかはっきりとした境界線を定めるのは難しいことが多いです。
今回の記事の内容も実情に沿ったぼんやりとした表現にしたいと思います。
ご指摘ありがとうございました。
また何か気になることがございましたらご連絡下さい。
コメントありがとうございました。