こんにちは、ギフテッドコム管理人のもりたしんやです。
息子がIQ150でギフテッドと診断される前では、私は息子のことを自閉症か、アスペルガー症候群か、疑っていました。
お医者さんや、市の担当者に「息子は自閉症ですか?アスペルガーですか?」と聞いても、「その傾向はなくはない」と濁され、明確な答えが返ってくることはありませんでした。
私なりに、自閉症のことを調べ、息子と照らし合わせたのですが、自閉症の特徴を持っている所も、持っていない所もありました。
ギフテッドと診断された今でも自閉症とギフテッドを併発している2Eだろうか?と思うこともあり、現在でも自閉症やアスペルガーのことを調べることがあります。
本日は自閉症に関する記事です。
自閉症は脳の特性が原因の発達障害
自閉症の子は一見すると、健常者となんら変わりはありません。一目で分かる障害ならば、周りも配慮してくれる目で見てるかもしれませんが、自閉症の場合はそうはなりません。
その為、本人の性格の問題、親のしつけが足りないと周りから誤解されがちです。親のしつけや愛情不足で自閉症になるのではありません。
また日々の暮らしの中で、自閉症と分かっている親でさえも「なんでこんなに簡単なことが理解できないのだろうか?」、「何回、同じことを言えば分かるのだろうか?」と憤ることがあるかもしれません。
健常者では当たり前に分かることが脳の特性から分からないことがあります。健常者が当たり前に出来ることが脳の特性から出来ないことがあります。
脳の特性は親が外見を見ても、本人が鏡を覗いても分かりません。これが脳の障害でなく、身体の障害ならどうでしょうか?
例えば目が見えない場合、親も周りも、この子は目が見えないんだ、と分かって接しますよね?目の見えない子に「3年生なのに、文字も読めないの!」と怒る親はいませんよね?
親は代わりに、点字の本を与え、点字の使い方を教えます。
ところが、自閉症の子の場合、上記のような怒られ方が日常茶飯事にあります。目が見えないのに「なぜ文字が読めないのか?」、脳の特性で空気が読めないのに「なぜ周りの空気を読めないのか?」
自閉症の子にとって、理不尽に怒られる日々が続きます。
親はその子の特性を知り、理不尽に怒るのでなく、その子の特性に合ったしつけ、教育が必要になってきます。
自閉症の3っつの特徴
自閉症の子にはウイングの三つ組と言われる特徴があります。この三つ組の症状があるかないかが自閉症の死診断の目安になります。
社会性、他人との接し方の障害
自閉症の子供は、俗に言う空気を読むのが苦手です。自分は周りからどう見えるのか?今、相手は何を考えているのか?その場で読み取る力が乏しいです。
- 相手が興味をなさそうにしているのに一方的に話を続ける
- 葬式の場で笑い出してしまう、歌を口ずさんでしまう
- ジェスチャーが読み取れない
- 年相応の常識、仕組みが分からない
コミュニケーションの障害
自閉症の子供は、言葉が遅れていたり、言葉のやりとりが上手くできなかったりします。
- 自分で喋ること、本の文章は理解できるが、他人の言った内容はイマイチ分からない
- 慌てるとパニックになり、話を一切聞けなくなる
- オウム返し
- 独り言が多い
- 困った時に他人に助けを求めるのが苦手
想像力の障害
自閉症の子は、想像力が苦手で、変わった出来事に臨機応変に対応することが苦手です。パターン化を望み、新しい出来事のチャレンジは難しいです。
- 1回怒ったり泣くと、気持ちや考えがリセット出来ません。
- 普段と違う事が起きると混乱し、その場でふさわしい対応が出来ません。
- パターン化を望み、ルーチン作業、単純作業を好みます。
その他の障害
自閉症の子は三つ組に当てはまらない以下のような障害も現れることがあります。
- 運動障害
- 極端に不器用
- 衝動性、他動性、注意力のなさ
- 睡眠障害
- 五感に関する異常
まとめ
- 自閉症は脳の特性から発達障害
- 脳の特性の為、しつけ不足や、愛情不足で自閉症になるのでない
- 盲目の子に「なぜ字を読めない」と怒るのと、自閉症の子に「なぜ空気を読めないの」と怒るのは同じ
- 自閉症には三つの特徴(社会性、コミュニケーション、想像力障害)がある
今回は自閉症のことを大雑把に纏めてみました。
次回からは自閉症の細かい症状と、その症状&対応の仕方などを記事にしていこうと思います。もし良かったら、そちらの記事もご覧下さい。
ご覧頂きありがとうございます。
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