ギフテッドの見分け方

ギフテッドの見分け方

ギフテッドの割合は50人に1人と言われていますが、知名度が低いせいなのか、ギフテッド認定されている方は非常に少ないです。

その理由にギフテッドと認定されてもカミングアウトしない方が多数派なのも理由の一つですが、もう一つの理由は〝ギフテッドだという事に本人が気づいていない〟ということです。

ギフテッド基準はIQ130以上という枠がある(それだけでは確定しません)のですが、そもそもこのIQ検査自体を実施する人の方が稀でしょう。

当ブログはギフテッドのことを扱っているので、ギフテッドのご家族、本人からのメッセージなどを多く頂いています。その中に〝当ブログを読んで初めて自分が(お子様が)ギフテッドだったのかもしれない〟と認識される方も大勢います。

このように中々、見分けるのが困難なギフテッドを見分けるポイントを2つに絞ってご紹介したいと思います。

現在多くギフテッドが見つかっているパターン

ギフテッドの見分け方を紹介する前に、現在、どのようにギフテッドが認定されるような流れになっているかご紹介します。

ギフテッドの中には、2Eというタイプがいます、これはギフテッドと他に+αの特性を持っている人の事を言います。αの部分には、自閉症だったり、その他の障がいが当てはまります。

またギフテッドの特徴自体が高機能自閉症やアスペルガーに似通っている点があり、何かしらの障害を持っているのでないか?とIQ検査を受けた結果、ギフテッドだったと認定されたというパターンが多いです。

どちらにしても現状のギフテッドの発見の仕方はIQ検査から見つかる場合が主流です。

つまりギフテッドの中には、IQ検査を受けないで育った子も多く、自分がギフテッドと分からないまま育った人が大勢います。

今回はそのIQ検査を受ける前に自分の子がギフテッドかどうか、おおよそ判別するポイントを紹介します。

ギフテッドの赤ん坊は睡眠を必要としない

ギフテッドの子はあまり睡眠時間を必要としない子が多いです。これは赤ん坊の頃から同様です。

赤ん坊と言えば、スヤスヤ寝ているイメージがありますが、ギフテッドの子はあまり寝ません。(全員に当てはまるわけではない。)

ギフテッドの子は赤ちゃんの頃から育て難いと言われているのですが、その一因がギフテッドの赤ちゃんの睡眠が他の子に比べ少ないことです。

ただでさえ赤ちゃんを育てる親は夜泣きなどで睡眠時間を削られますが、ギフテッドの子の場合、それが極端です。

泣き疲れて寝るという事がない

赤ん坊というのは眠くなると不快になりぐずるものですが、ギャーギャー泣いていると泣き疲れて眠りにつきますよね?

ギフテッドの子は睡眠をあまり必要としない上にバイタリティーにあふれている為、泣き疲れということをあまりしません。

実際にうちの息子が赤ん坊の頃にあったエピソードを紹介します。

エピソード1 入院中に

息子は1歳の頃に足の手術をし、1か月入院している時期がありました。

1歳なのでベッドから落ちないようにベッドに檻がついています。面会時間は朝9時から夜の9時までと決まっています。夜9時になると、多くの親が変えるのであちこちの部屋からママと別れたくなくて泣き叫ぶ赤ん坊の子が聞こえてきました。うちの子も例外ではありません。

ママは毎日、朝9時から夜9時までお見舞いに行っていたのですが、お見舞いに行く日中の時間は眠っていることが多かったです。

その後、看護婦さんに「夜9時に面会時間が終わるとほとんどの子が泣きます。ただ泣くと言っても長い子で1時間くらいで泣き疲れて眠ってしまうのですが、かん太くんだけは朝までずっと泣いています。こんな泣き続ける子、今までいませんでした。」と話を聞かされたことがあります。

うちの子は面会時間以外の間中、泣いているみたいで、その反動でママが来ると安心して日中寝ることが多かったようです。

エピソード2 車で

遠方から車で家まで帰る際のこと、チャイルドシートに載せると息子は大泣きしました。

その内、泣き疲れて眠るだろうと思い、息子に声をかけつつ車を走らせたのですが、2時間、3時間たっても大泣きしたまま。

あまりに大泣きするので過呼吸状態のように一瞬なってしまい、慌てて車を停め、子供をあやしました。

ただあやした後もシートベルトに載せようとすると大泣きするので、とうとう親の方が折れてしまい、ママが抱っこして帰宅することにしました。

赤ん坊の睡眠が短い場合

上記のように赤ん坊の睡眠が短い場合、ギフテッドの可能性があります。ただ可能性はギフテッドである、ということだけでなく、睡眠障害、ADHDの可能性もあります。

いずれにしよ、病院あるいは市の職員に相談した方が良いです。

そこで睡眠時間の他に、日常の出来事などを話すことによってIQ検査を受けてみましょうという流れになるかもしれません。

ギフテッドの過集中

ギフテッドの人に過集中という特徴があります。

簡単に言ってしまうと、過度の集中。つまり集中しすぎてしまうのです。

ゲームや漫画を読んでいると、名前を呼んでも全く反応しません。←こういったことがある場合、ギフテッドの可能性があります。

呼んでも反応ない場合は、近くに行ってそっと身体に触れるか(激しく触るのはNG)、それか子供の目の前に手をかざしましょう。

過集中は自閉症の子にも見られます。

こちらの方も、ギフテッドであれ、自閉症であれ、一度、お医者さんか自治体の職員に相談してみて下さい。

まとめ

今回はギフテッドの子の見分け方を2つご紹介しました。

  • 睡眠時間が短い
  • 過集中

このどちらかが見られたら、自治体の職員に一度相談してみることをおススメします。ギフテッドでなく他の要因も考えられますが、いずれにしよ療育、あるいは何かしたの対処が必要になってくるかもしれません。

またギフテッドの特徴は、他の障害に似通っている点もあり、なおかつ障害ではないので自治体の職員さんがギフテッドのことをあまり知らないことも考えられ、誤診されることも珍しくありません。

その誤診を少しでも減らす為に、お子さんの成長に何かしらの疑問を持ったら、子供を良く観察するようにして下さい。観察した結果を伝えることで、お医者さんや自治体の方も判断材料が増えることになります。

また現代では、インターネットでギフテッドのこと、自閉症のことなども自分で簡単に調べられるようになりました。ネットというツールを駆使し、お子様の特徴と照らし合わせるのも一つの手でしょう。ただその場合も、最終結果を自分1人で判断することなく自治体やお医者さんに相談する前提のお話です。

当ブログが何かしらのお手伝いが出来れば幸いです。

 

 

 

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