IQ150ギフテッドの成長 

IQ150ギフテッドの成長 

こんにちは、ギフテッドコム管理人のもりたしんやです。
先日、息子が学校で怪我をしてしまい担任の先生から連絡を貰いました。
怪我は大したことはなかったのですが、その際、最近の学校での息子の様子を話してくれました。
今までの担任の連絡というと「他の子と喧嘩しました。」「他の子を叩きました。」「癇癪を起して暴れました。」と碌なことがなかったのですが、今回の報告は息子の成長の話ばかりで親として感慨深いものがありました。
息子はクラスで独りぼっちでいることが多く、私としては気掛かりだったのですが、どうやらその辺も変わってきてるようです。

ハンカチ落としで手を踏まれて、、、

元々の報告は、クラスでハンカチ落としをした際にハンカチがないか後ろを手でモゾモゾ探している時に友達に足を踏まれて怪我をしました、という内容でした。

今までなら、、

怪我をさせて申し訳ないという趣旨の話の後に、「かん太くん。今までだったら友達に怒ったり、やり返したりしてたと思うのですが、友達が謝った際にわざとじゃないから大丈夫。と許してあげていました。成長です。」

先生のおっしゃる通り、今までの息子なら間違いなくやり返していましたね。半沢直樹ばりに“やられたら倍返しだ!!”となるのが定番でしたからね。

その後の息子の発言は、、

友達を許した息子はその後、先生に向かって「手が痛いので保健室にいっても良いですか?」と尋ねたそうです。怪我は大したことなかったのですが、保健室で手当てを受けました。

それを聞いたママは、「この程度で保健室行くなんて、かん太は大げさね。」と笑っていました。

本当は違います、息子は大げさではなく2年前のママの言い付けを守っただけです。

1年生の頃、廊下で走って転んだ息子は額に大きなコブを作って帰ってきたことがありました。本当に大きなコブで、今でもオデコに膨らみが残っています。

その際、保健室で手当てを受けませんでした。ママは激怒し、担任の先生にクレームの電話をしました。息子にも「頭なんて、一番大事なところなんだから保健室に行って手当てしてもらわないとダメでしょう。」と叱っていました。息子は「でも先生が保健室の話をしてくれなかったから、、、。」と言い訳していたのですが、「先生が言わなくても怪我をしたら自分から言って保健室に行きなさい。」ときつい口調で説教していました。

息子はその時のことを思いだして、今回、自分から保健室に行きたいと言ったのだと思います。

逆上がりの練習中に、、

息子の成長の話になり、もう一つ先生が話をしてくれました。

体育で逆上がりの練習中に先生や周りの友達に「逆上がりがうまく出来ないから、やり方を教えて下さい。」とお願いしたとのこと。

これを聞いて、私は驚きました。

「分からないから周りに聞く。」当たり前のことで、他の子も普通に出来ていることでしょう。でもギフテッドの特徴に、完璧主義、負けず嫌いという特徴があります。今までの息子なら「逆上がりなんてやりたくない!」「この鉄棒が悪いんだ!」と逆切れして泣いていたことでしょう。周りの子が出来て、自分が出来ないなんてことは絶対に認めない子でした。

休み時間に一人ぼっちだった息子に変化が、、

先生はもう一つ、私に報告してくれました。

その報告はあまりに衝撃的で思わず声が漏れ、天地がひっくりかえったのかと思うほどにビックリしました。

「最近、自分から誘ったのか、誘われたのかは分かりませんが、休憩時間にクラスの子と一緒に遊んでいます。」

えっーーーー!

授業参観に行くと、休憩時間に息子は常に一人でいました。周りが友達同士で遊んでいる際も、机で教科書を読んだり、折り紙を折ったりしていた息子。それを見ると心詰まるような想いを持つこともありました。ただ救いは息子は一人でいても平気そうで、楽しそうだったことです。

雨の日、学校から帰ってきた息子が「今日は楽しかった。」と言ったことがあります。理由を聞くと、晴れだと休み時間にクラスメイトは外に遊びに行って取り残されてしまうけど、雨だったから皆、クラスにいて賑やかだったの。との、ことでした。

賑やかだったと言っても、友達と一緒に遊んだわけではなく、息子は一人で折り紙を折っていただけです。それでも喧噪が嬉しかったのでしょう。

その息子の言葉を聞いて、息子は一人でいるのが好きなのでなく、友達の輪に入れないでいただけなのか。と認識しました。

担任の先生も気づく

休憩時間にクラスメイトと遊び始めた息子を見て、担任の先生も息子の気持ちを知ったそうです。

「かん太くんは、友達といるより一人でいるのが好きなのかと思っていたのですが、ここ最近、仲良く遊んでいる姿を見ると、友達とのコミュニケーションの取り方が分からずに輪に入れないでいただけだったのかな、と思います。」

先生もやっぱり息子は一人でいるのが好きと思っていたのですね。確かに、一人の時もいつ見ても楽しそうにしてましたからね。

スタート地点

わざとじゃないなら足を踏まれても怒らない、上手く出来ないから周りにアドバイスを聞く、休み時間にクラスメイトと遊ぶ。今日、挙げた三つの出来事は、誰もが当たり前のように出来ていることです。

普通の子が1年生の時から出来ていたことが、息子は3年生の終わりになって少しづつ出来るようになってきました。言ってしまえば、マイナスからのスタートだったので、やっと0の地点に。スタート地点に立っただけなのかもしれません。

ただ息子にとって、ここまで来るのは苦労の多い道のりでした。療育の先生や、ママや、学校の先生達も息子に手を焼き、心配してもらいながら、周りに迷惑をかけながら、一歩づつ歩んできた道です。

今回はたまたま気分が良かっただけで、明日になればちょっとしたことで癇癪を起すかもしれませんし、出来ないことがあると泣いて激怒するかもしれません、休憩時間に一人で折り紙を折るかもしれません。

それでも、歩みは遅いですが一歩づつ一歩づつ息子は成長しているんだ、と実感させてくれる出来事でした。

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