小学生全国テストのすすめ 4つのメリットと3大テスト

小学生全国テストのすすめ 4つのメリットと3大テスト

小学生全国テストは中学受験を考えてるご家庭なら一度は利用したことがあると思います。また、テレビでコマーシャルをしているので、中学受験を考えていないご家庭のお子様も結構受けるようになりましたね。無料で全国順位が解る絶好の機会ですから、中学受験をする、しないに関わらず、教育熱心なご家庭なら利用するのが当たり前になってきました。

しかし大手塾は何故、お金をかけてまで無料でテストを実施するのか?テストを受けることによるメリット、デメリットは?などなど、意外と知られていないこともあるので、今回はすでにメジャーになりつつ、大手塾の開催する小学生全国テストを分かり易く解説したいと思います。

 

3大全国模試

四谷大塚「全国統一小学生テスト」

四谷大塚(ナガセ)が主催する最大規模の全国テストです。1,2年生は記述式ですが、3年生からはマークシート方式を導入しているのが特徴です。(マークシートと言っても、3択、4択ではなく。10択で、勘のみでは高得点は取れないようになっています。)

最大規模のテストの為にお子様が全国で何番目か、偏差値を知るには持って来いです。また全国で順位をつける為に、問題は難しめになっており、平均点が55~60%くらいになるように作られています。テレビでコマーシャルを流しているので、教育熱心なご家庭以外の子も数多く受けます。

日能研「全国公開模試」

非常に癖のあるテストです。四谷大塚のテストがマークシート方式を導入しているのに対し、とことん記述式にこだわって作成された問題ばかりです。国語だけでなく、算数の問題でも記述式が多数、出題されます。その為、算数が得意、特に計算問題が得意な子でも文章を書くのが苦手な子にとっては、難しいかもしれません。

記述式は非常に独特で、答えが一つではありません。具体的に説明すると、地図を見ながら電話越しに相手に説明しなさい、など。記述式の採点には独自のルールがあり、普通に説明しても5点満点のうち、3点しか取れないなど、日能研独特な採点方式になっています。その為、このテストで高得点を狙うなら日能研独特の答え方の勉強が必要になってきます。

栄光ゼミナール「公立中高一貫オープン」

上記の日能研のテストと うってかわって、奇をてらった問題が少なく、素直な問題が多いテストです。名前の通り、公立中高一貫校に寄ったテストの作りになっていますが、私立中学の受験を考えているお子様が受けても問題ありません。

公立中高一貫校の適正検査で出題される問題に似せてつくられており、基礎的な問題、図やグラフの問題などが多めに出題されます。公立中高一貫校の受験を考えいるご家庭なら是非、利用したいテストとなっています。

なぜ無料でテストを実施しているのか?

テレビでコマーシャルなどを流すほど、塾側としては全国テストにかなり力を入れていて、会場代、宣伝代などかなりの費用を払っています。無料で全国テストを実施する塾側のメリットはなんでしょうか?

当たり前ですが、まず単純に塾の宣伝になります。四谷大塚の全国テストならば、四谷大塚の名を知ってもうう機会になります。

もう一つの理由は、教育熱心なご家庭、中学受験を検討しているご家庭な情報を得られることです。低学年で試しに全国テストを受けたご家庭が数年後、中学受験を検討した際にDM(全国テストのお知らせ)などで売り込みがかけることができます。

また、3大テストに共通することは、このテストで高得点、高偏差値を取ると、特待制度があると言うことです。現在の中学受験の主流は、3年生の2月から大手の塾に通うのが一般的になっていますが、低学年の内に高得点を取った子を特待生として無料にしてでも入塾してもらい囲ってしまおうと考えています。そのまま難関校を合格して貰えれば塾の実績に繋がります。実績はその塾の、その教室の、なによりの宣伝になります。

このブログのテーマはお金をかけない中学受験と銘打ってるのですが、中学受験はかなりの費用が必要です。なるべく少ないお金で中学受験を考えるならば、この特待制度は最大の魅力の一つです。少しでも節約した形で中学受験をご検討ならば、是非、特待制度を狙ってみて下さい。

お金をかけない中学受験の記事はこちら ←

全国テストで偏差値60を取る勉強方法、コツはこちら  ←

全国テストを受けるメリット

全国テストの最大の魅力は なんと言っても無料と言うことです。

下記で説明するメリットが全て、無料で出来てしまうというのが大前提です。これは裕福ではない家庭では大きなメリットになります。

全国順位がわかる

全国テストは メジャーになっている為、かなりのお子様が受けます。その為、かなりの精度の偏差値が知ることが出来ます。

塾に入っていないと、自分の子供が、どのくらいの偏差値なのか、全国での順位を知る機会は皆無と言って良いでしょう。そう考えると、塾に通っていない子ほど、このテストを受けるべきと言えます。

学校のテストは基本が分かれば100点を取れるようになっていて、その子の本当の実力は分かりにくいものです。全国テストを利用し、その子の偏差値を知る数少ないチャンスになります。

得意、不得意がわかる

テストを受けることでその子の得意分野、不得意分野がわかります。学校の算数のテストでは満点しか取ったことがない子が、全国テストのレベルになると、図形問題が全く取れなかったり、文章問題を理解出来なかったりするかもしれません。全国テストを受けることで、その子の本当の特徴が分かります。

苦手な分野が判明したら、その苦手な部分を克服するような勉強を取り入れれば、確実にその子の学力が上がります。

テストの雰囲気に慣れることが出来る

本番の中学受験の際に緊張して実力を出し切れなかったという話を意外と多く聞きます。知らない教室、知らない人に囲まれ 受けるテストに緊張するのは無理もありません。大人でさえ、資格のテストを受ける時に緊張してしまう人もいるくらいですから小学生なら なおさらです。

本番の中学受験に実力を出し切るにはテストに慣れる必要もあります。全国テストはその慣れに持って来いの環境です。算数検定、漢字検定でも同じような雰囲気は味合えますが、全国テストは問題の内容が受験により近いため、なおさらテストの慣れに向いています。

特待制度が受けられる

全国テストで高得点を受けると特待制度で無料で塾に入ることが出来るようになります。

裕福な家庭ならば、大したメリットになりませんが、あまり裕福でないご家庭だと、特待制度が最大の魅力の一つと言っても良いかもしれません。特待制度を受けられる子なんて、数に限りがあるし、狙って取るのは無理だろ、と思うかもしれませんが、四谷大塚の全国テストで偏差値60を取れば、特待制度で入塾出来る制度があります。

低学年で偏差値60を取ることは、そんなに難しいことではありません。一度、この特待生の制度に乗ってしまえば、低学年で入塾し、回りの子と学力の差が開き、特待制度を維持出来やすくなる為、低学年のうちから全国テストで偏差値60を狙った方が有利になります。

うちの子が実際に偏差値60以上を取った勉強方法 ←

全国テストを受けるデメリット

全国テストを受けるデメリットは ほとんどありません。しいて挙げるとしたら、個人情報が知られ、高得点だと勧誘されるくらいです。ただ、今は強引な勧誘、しつこい電話勧誘などはSNSなどで拡散され、逆に塾の不利益になる為、ほとんどありません。次回の全国テスト時にDMが来るくらいです。

 

 

まとめ

3大全国テスト

四谷大塚「全国統一小学生テスト」

日能研「全国公開模試」

栄光ゼミナール「公立中高一貫オープン」

塾側が無料で実施するわけ

塾の宣伝になる

中学受験を考えている家庭の情報が知れる

頭の良い子の青田買いの為

メリットとデメリットのまとめ

メリット

無料で全国順位が分かる

得意、不得意が分かる

テストに慣れることが出来る

特待生制度が受けられる可能性がある

デメリット

個人情報が塾側に分かってしまう

何度も言いますが全国テストの最大の魅力は無料と言うことです。塾側もテレビのコマーシャルを流す程、全国テストに力を入れており、かなりクオリティーの高い内容になっています。

中学受験を考えているご家庭はもちろん、まだ検討している段階だという方も是非、受けさせて見て下さい。

偏差値78を取る勉強法 ママ塾、パパ塾の記事はこちら ←

 
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