ギフテッドに療育は必要か? 生きていく上で困難になる特性

ギフテッドに療育は必要か? 生きていく上で困難になる特性

こんにちは、ギフテッドコム管理人のもりたしんやです。

ギフテッドである息子の療育の体験を記事にすることがありますが、時々、「発達障害じゃないギフテッドに療育は必要なんでしょうか?」というご質問を頂きます。

ギフテッドの中には2Eと言ってギフテッドと障害を併せ持ったタイプもいます。そういった子達には療育は必須と言えます。

では、2Eでないギフテッドの子供達には療育は必要なのでしょうか?

結論から申し上げますと、本来、ギフテッドの子供達にはギフテッド専門のギフテッド教育を実施するのが望ましいと思われますが、現在の日本の教育界にはギフテッド教育というものがほぼ存在しません。(2017年に渋谷でギフテッド教育プログラムがスタートしましたが、、。)

その為、現在の日本ではギフテッドの子達を支援する枠組みは療育がメインになってきます。

今回はギフテッドになぜ療育が必要か?生きていく上での障害になりえるギフテッドの特性についての記事です。

ギフテッドの生きていく上で困難になりそうな特性

2Eのギフテッドの場合は、その障害にあったケアが必要になってきます。2Eでないギフテッドの子達も生きていく上で障害になりえる特性、学校生活に支障をきたす可能性がある特性を持っています。

過集中

ギフテッドの特性に過度に集中してしまう過集中という特性があります。ゲームや読書などで良く見られる現象ですが、単なる考え事でも過集中は表れます。一つのことに集中してしまうと、他のことが一切気にならなくなり、声を掛けても、軽く突いても反応しません。

その為、学校の先生が大事なことを話していても聞き逃してしまったり、気付いたら周りが全員、体育館や理科室などに移動してしまい一人ぼっちで困惑してしまうトラブルなどもありえます。

同年代との対人関係が苦手

ギフテッドの子はIQや精神年齢が周りと比べ高く、同年代との対人関係が苦手だったり、孤立してしまったりします。周りに比べIQが若干高い場合などは逆にクラスの人気者になったりする可能性もあるのですが、IQが高すぎると吹きこぼれと言って孤立してしまうことがあります。

またギフテッドの子は完璧主義の子が多く、他人にも完璧を求め、対人関係が上手くいかない場合もあります。

感情や感覚のコントロールが苦手

ギフテッドの子には過度衝撃と言って、激しい感覚、激しい感情を持っている子がいます。

感覚が激しいとは一般の人に比べ、五感が過度に感じられたり、独特に感じられたりします。普通の子が気にならないチョークで書く音が気に障ったり、窓から入る日光が気になってしまったりします。

激しい感情とは、喜怒哀楽が強いことで、小さなことで怒ったり、泣いたりしてしまいます。

興味のないことをやるのが苦痛

ギフテッドの子は自分が興味のないこと、特に単純作業を嫌がります。宿題で漢字の書き取り、算数の計算問題などに取り組めない子もいます。中には、無理に単純作業をさせようとすると頭が痛くなったり身体の不調を訴える子もいます。

ギフテッドの子にどのような療育が必要か?

ギフテッドと一口と言っても様々な特性を持っています。

上記にあげた例の、一つを強く持っている子もいれば、3っつも4っつも持っている子もいます。その為、療育もその子のタイプにあった療育を実践することが必要になってきます。これは、発達障害などにも当てはまることで、一口に療育と言っても個人の特性が多種多様のように、療育も多種多様なタイプがあります。

ギフテッドの子と家庭での接し方

その子にあった療育が必要になってくるのと同じように、ご家庭での接し方もその子にあった方法が必要になってきます。

感情のコントロールが苦手な子に対しては、激しく注意するのでなく根気強く理論で道理を納得させたり、負けず嫌いが強すぎる子には、負けることを慣れさして負けても問題がないということを分かってもらうなど、その子にあった特性の対応が必要です。

家族も根気と忍耐が必要になってきますが、ギフテッドの子は学習能力があるので、経験を積んでいけば、その場にあった対応、感情のコントロールの仕方などを少しづつでも身につけていきます。

IQ150ギフテッド うちの子の療育

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