ギフテッドのウィスク3の結果&就学相談結果報告書

ギフテッドのウィスク3の結果&就学相談結果報告書

こんにちは、ギフテッドコム管理人のもりたしんやです。

息子は8才の時に受けたウィスク4の検査の結果がIQ150でギフテッドと判定されましたが、その4年前にはウィスク3を受け、IQ132でした。その時は、特にギフテッドや、発達障害などの話しはなくモヤモヤした感じでした。

ウィスク3は現在の知能検査の主流になっているウィスク4の前身の知能検査方法です。その為、テストの内容、意味合いなどはウィスク4とほぼ同じなのですが、ウィスク3がウィスク4と違うところは言語性IQ,動作性IQという概念があることです。

今回は当時の結果を振り返って、今だから分かる感想などを交えて記事にしたいと思います。

ウィスク3とは?

冒頭にも触れましたが、ウィスク4の前身の知能検査法です。(内容や検査方法などはウィスク4とほぼ同様なのでウィスク4の記事をご覧ください)

ウィスク4の詳細の説明はこちら ←

ギフテッドの息子の結果

全検査IQ 132
言語性IQ 132 動作性IQ 125
言語理解 127 知覚統合 124 注意記憶 144 処理速度 122

上記の結果でした。

言語性IQと動作性IQのどちらかに偏っているかで、アスペルガーや高機能自閉症などの判断基準に一つになるのですが、息子の場合は均等でした。

言語理解、知覚統合、注意記憶、処理速度の分野で見ると、注意記憶が144、処理速度が122となり、その差が22ありました。

この差が大きければ大きい程、発達の成長に凸凹が見られ、生活する上で困難になる可能性があります。

ギフテッドの子の場合、処理速度が一番低くなることが多いです。その為、頭では理解しているけれど、感情がコントロールできないなどのギャップに悩まされる可能性があります。

ウィスク3の結果を受けて

ウィスク3を受ける前までは、息子は高機能自閉症か、アスペルガー症候群だと思っていました。検査前の担当者とのお話しでも、そのような話しをし、耳よりも目からの情報が強いだろう、コミュニケーションが取り難いだろう、などの話しをした覚えがあります。

ただテストを受けた後の話では、耳からの情報も問題なく処理出来ていましたし、検査時の担当者とのコミュニケーションも問題なく取れていました、との報告がありました。担当者の感想では高機能自閉症でも、アスペルガー症候群とも違うような印象を受けた感じとのこと。

ウィスク3の検査の結果からも、特に発達障害や、自閉症などの話しはなく、「能力のバランスに凸凹がありますが、素晴らしい才能を持っているお子さんです。この才能を活かすか、殺すかは、両親にかかっています。」と助言を受けました。

ウィスク3の結果を持って、お医者さんのところにも相談しにいきましたが、息子が何者?(発達障害や自閉症、ギフテッドなど)かの診断はなく、モヤモヤした印象を持ちました。

ただ息子が何者であろうと、息子は息子なので、アドバイスを頂いた通り、この子の才能を潰さないように育てようと決心したきっかけになりました。

検査や聞き取りからみた特徴

当ブログには、ギフテッドがどういったものか?どのような特徴があるのか?などに関心を持っている方も多くいられるので、就学相談結果報告書も下記に記載します。

言語性

語彙の量は豊富にあります。説明も短い言葉で的確に行えます。言葉を使いながら考えることも得意で、算数や視覚情報を基にした試行錯誤が必要な課題に対して、理論を組み立てながら考えていました。言葉を記憶することは得意で、見聞きしたことを知識として蓄えることができていました。持っている知識を必要な時に使うことも出来ます。しかし、一問一答のように正しい答えを端的に答えることが得意な一方で、状況を説明したり、理由を相手に伝わるように話すことは苦手なようです。

数の概念は育っており、繰り下がりのない引き算までは暗算で即座に計算をしていました。掛け算の理論も使っていました。数を扱う力は総じて高いと思われます。

社会の仕組みを理解して説明したり、人間の心理や行動の原因と結果などを判断する力や一般的な理解は苦手なようです。目に見えにくい状況を読み取り対処することが苦手なことが関連していると考えます。

さらに、聞いたことを覚えておくことはとても得意ですが、集中して聞く力が弱いと思われます。その場できちんと聞き取るころが出来ていれば理解が進み、課題に取り組みことが出来ますが、情報をしっかりと捕らえきれないことで、持っている力が十分に発揮できない場面があるように思われます。一対一の場面でも、注意を引き付けないと聞き逃してしまうことがありました。

親の感想

最後の聞くことに関しては、この報告書通りです。聞くことに集中している時は問題ありませんが、他のことに集中している時に話しかけてもまったくと言って反応しません。

学校では、宿題の範囲を聞き逃してくることがしょっちゅうあります。ひどい時は、テストの時間に他の考えに過集中してしまい白紙答案で0点を取ったこともあります。

動作性

モデルやお手本を見ながら視覚情報を分析し、仕組みを理解しながら考え、空間的な位置関係を把握することは得意です。視覚刺激は、図形や記号のような情報量の少ない抽象的な刺激の方が理解しやすいようです。一方で、情報量の多い視覚刺激を処理したり、覚えたりすることは苦手なようです。状況を読み取ったり、言葉や部分的な情報から想像し、全体像を組み立てていく力は弱いと考えます。

親の感想

処理速度の関係で、多い情報量の処理は苦手なのでしょうか。

まとめ

今回、ウィスク3の記事を書く為に古いデーターを引っ張りだしてきましたが、就学相談結果報告書には心理的所見などもあり、今見ると興味深いことが多々、書かれています。

当時は、ギフテッドというフレーズは出てきませんでしたし、私自身もギフテッドについて詳しく知りませんでした。今改めて、報告書を読み返すと、息子がギフテッドであることを念頭にして書いたと思われるフレーズがいくつかありました。担当者は口に出しませんでしたが、息子がギフテッドであることを薄々感づいていたのかもしれませんね。

ウィスク4の記事はこちら

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