こんにちは、ギフテッドコム管理人のもりたしんやです。
あまりの暑さに夏バテ気味で、何もやる気が起こらずブログの方も、息子への勉強の指導も、一月くらいサボっていました。
ブログは記事を書かないとアクセス数が徐々に落ちて行くのですが、ここ最近このブログのアクセスが急上昇しました。
自分でも原因が分からずびっくりしたのですが、記事のタイトル通り、NHKのクローズアップ現代で〝ギフテッド〟が扱われたみたいですね。
番組を見た視聴者の皆さんが、ギフテッドを検索してこのブログに辿りついたみたいですね。
私自身は番組を見れていないのですが、公式のホームページなどで番組の内容を確認しました。
今回は、クローズアップ現代のギフテッド回の感想などを交え、纏めてみました。
徐々にギフテッドの認知度が上がっている?
ここ最近、テレビなどのマスコミで〝ギフテッド〟のことが扱われることが少しづつですが増えてきたように思えます。今回のクローズアップ現代はもろにギフテッドという言葉も大々的に出して扱っていました。また他の番組でもギフテッドという言葉は使っていませんでしたがIQ180を超えるという人を扱っていた放送を目にしました。
横並びを良とする、古くからの日本の社会でしたが、ここ最近、日本でも多様性を求める声が大きくなっています。そういう風潮に乗り、ギフテッドにも光が射して来たのでしょうか?
理由はともあれ、ギフテッドのことを多くの人に知ってもらいたいと始めたブログの管理人としては、ギフテッドの知名度が上がることは嬉しい限りです。
ギフテッドを扱う時、モデルが偏りすぎな件
ギフテッドの認知度が上がることは嬉しいのですが、、、間違った話が広まるのは本意ではありません。
番組の構成上、明らかに突出した人をモデルとして選ぶのは仕方がないのかもしれません。今回のクローズアップ現代しかり、映画のギフテッドしかり、ギフテッドは突出した才能の持ち主と描かれていますが、実際はそこまで突出した人は珍しいです。
番組ではIQ130以上という線引きで紹介されていましたが、人口の2%です。50人に1人はギフテッドがいる計算です。普通に学年に2、3人いるのがギフテッドです。
ただギフテッドを取り扱う番組、映画としては、視聴者が興味を持つように、かなり突出した人物をモデルになることが多いです。番組としても、どこにでもいるような人物を取り上げて番組を構成しても面白くないでしょうから、仕方がないことかもしれませんが、、。
ギフテッドのほとんどは凡人
最近、IQ150のギフテッドの息子を見て私がつくづく思うことはギフテッド=天才ではないということです。
確かに勉強を教えていると暗記力や理論的な考え方は目を見張るものがあります、、、だけど、同年代の子と比べると上の方というだけで、天才というのとははっきり違います。言葉は悪いですが、凡人です。
確かに人智を超えた天才というのは、稀に存在します。ただその天才は数多くいるギフテッドの中でも突出した存在でしかありません。数多くのギフテッドは天才でなく、凡人なのです。
番組にしても視聴率を取れないような、どこにでもいるような平凡な人物像がリアルなギフテッド像だと私は思っています。
ギフテッドの90%は何かしらの生きにくさを感じている
番組ではギフテッドにアンケートを取り、ギフテッドの90%以上は生きにくさを感じているとのことでした。
当ブログでも何度か紹介していますが、これは昔から言われていることです。多くのギフテッドは生きづらさを感じていますし、ギフテッドの子を育てる親は非常に育て難さも感じています。
IQが高いなら楽な人生をおくれそう、と安易に考える方も多いのですが、実は全くの逆です。
ギフテッドは鬱になる確率も一般人の人よりも高いそうです。
生きにくさの原因 浮きこぼれとOE
クローズアップ現代では浮きこぼれの面から、生きにくさの要因として焦点が取り上げられていました。
浮きこぼれ、吹きこぼれ、という言葉はギフテッドに関する専門の用語でなく、昔から使われている教育用語です。ちなみに反対の意味の言葉は〝落ちこぼれ〟です。
ギフテッドの子の教育では、浮きこぼれが大きなテーマであるのは間違いありません。
そちらの方は番組でも取り上げられていましたし、当ブログでも何度か紹介しているので今回は深くは掘り下げません。
ギフテッドの真因 OE
クローズアップ現代を見てギフテッドに興味が沸き、当ブログにお越しになった方には是非ギフテッドの最大の特徴であるOEについても知って欲しいと思います。
ギフテッドの人が生きづらさを感じることは、浮きこぼれも要因の一つでしょうが、私はOEが最大の要因と考えています。
ギフテッドとは同年代とは違う突出した才能の持ち主と定義されていますが、そもそもなぜ突出した才能を持っているのでしょうか?
それはギフテッド最大の特徴である、OEを持つからでしょう。
ギフテッドの一つの定義とされるIQ130ですが、IQ130を超えるからギフテッドとなるわけではなく、ギフテッドの持つ知性OEがギフテッドを突き動かした結果、IQ130となるという説明の方がしっくりきます。
OEとはOverexcitabilitiesの略で、漢字で書くと過度激動です。過度に激しい動きということですが、動きというのは肉体的な動作的な動きのことでなく、五感や精神の動きです。
ギフテッドは普通の人と違った五感を持っていたり、感情を持っていたり、脳の回転を持っていたりします。
その為、ギフテッドの見る世界はOEという特殊なフィルターを通して世界を見ているので、一般の人が見ている世界とは違ってみえています。
私はこのOEがギフテッドを司る要因と考えています。OEは高IQをもたらすだけでなく、周りには理解出来ない強いこだわりを抱かせたり、鬱となるような激しい気分の落ち込みなどももたらします。
このOEがギフテッドに高IQを与え、周りには理解できない言動で浮きこぼれの要因を作り、90%以上のギフテッドに生きにくさを感じさせ、親に子育ての困難さを作っているのです。
最後に
マスメディアなどでギフテッドのことが徐々に取り上げられるようになっていることは嬉しい限りです。
私も当ブログを通じ、少しでもギフテッドの認知度、正しい理解について少しでも貢献できれば良いと願っています。
うちも親子でギフテッド っぽいです。
OEの説明とっても腑に落ちました。
ものすごく沢山のデータの中から、将来とかを見極めのが得意ですが、誰に話しても怪訝な顔されます。
ので、出来るだけ集団合意的な意見を言うことにしてます。
なんで思い至らないのか?って思ってましたが、OEフィルターだったんだと目から鱗でした。
息子さん将来楽しみですね。
うちはもう中学生です。
出来うる限り偏差値の高い学校目指されると良いですよ。
浮きこぼれまくってましたが、ギフテッド が沢山いる環境になり小学校の頃とは別人のように学校大好きになってます。仲間のいるところがおススメです。
ロゼッタさん、コメントありがとうございます。
IQの高い面だけ見ていると、なんで思い至らないのか?って思うのは必然だと思います。
私も息子が友達とトラブルばかり起こしていた時は「IQが高いんだから手を出したらいけないこと分かるでしょ。何回同じことを繰り返すんだ」と
思っていた時もありましたが、トラブルの原因がOEと考えるようになってからは彼の立場からも物事を考えるようになりました。
親子でギフテッドなんですね。
ギフテッド同士、共感できるような想いなどもあるのでしょうか?
療育の先生にも助言されたので、中学受験も検討中です。
そして勉強を教えるのに、非常に苦労しています(泣)
完璧主義のせいなのか、1問でも間違えるとギャーギャー大騒ぎするし、漢字の書き取り、計算問題は頑としてやりたがりません。
偏差値の高い学校にはギフテッドらしき子が沢山いるんですね。
そのことは中学受験を検討する際に知りたかった情報なので、私にとって有益な情報です。参考にさせて頂きます。
息子がギフテッド仲間に巡り合えるならこれからも息子の抵抗に負けず頑張ろうと思います(笑)
貴重なご意見ありがとうございました。
返信ありがとうございます。
ギフテッド 児さんの親御さんの知り合いはいなかったので、なんだか話が合いそうでありがたいです。
私は公立に行かせるのは費用を度外視しても反対です。
不登校ではありませんでしたが、かなり苦痛でした。
授業中ヒマなので、勝手に問題集終わらせたらめちゃくちゃ怒られるし、習っていない漢字を知っているとまた怒られる。
中高以降はとにかく教師は避けるようになり、ひたすら目を合わせないようにしてました。
進学塾行った時にやっとまともな会話が出来る友達と信じられる先生方がいて、居場所が見つかりました。
その経験上、早くから入塾し、私立中学しか考えませんでした。
漢字や計算手こずりますよね。
我が家は最後まで式も書けず、校舎で一番ノートが落書きだと言われてました。
ギフテッド の中には、塾にも行かず勉強もせずトップ中学へ合格する子もいるのかもしれませんが、未だにお目にかかった事はありません。
イヤイヤながらも、なんとか塾のカリキュラムをこなし、模試で一喜一憂します。
間違えた問題は何度も間違う。
それでも偏差値75位を周りは取ってました。うちも75と65を行ったり来たり。ジェットコースター型でした。
テレビのイメージのようなギフテッド =天才、というよりは、やっぱり泥臭くみんな課題やってましたよ。
うちも全教科私が教えてました。
実は今も質問に答えれるように高校数学勉強中ですね。すっかり忘れてます!
出来たら教えてあげたほうが良いと思います。それより大事なのは進捗管理とやる気維持です。目を離すと大抵脱落されていきます。受験終了までは併走してあげてくださいね。
陰ながら応援してます。
追記です。
漢字の書き取りは1回書けば覚えれるなら何回もやらなくて良いと思います。
計算問題は、暗算出来ればokで、小学校のようにやる必要ないと言うか、勉強嫌いにさせないためにも、息子さんの好きな方法でやらせてあげたら良いと思います。
まぁ、その好き放題容認の結果が小6で式が書けないという危機に繋がるんですが。。
サジ加減が難しいですよね。。
あ、あと親子でギフテッド 傾向アリなので、子供の考えてる事はほぼ自分が同じ頃思っていた事と同じです。
なので、ある意味こうしたら嫌がる、こうしたらやる気出す、というのが丸わかりで誘導しやすいです(笑)。
それから進学先は、ギフテッド と思えるエピソードを持つお子さんだらけです。多分9割以上です。ほとんど小学校で浮きこぼれてた子です。
本人も自分らしくいれる場所だと毎日学校行くのが楽しいみたいです。大体の子が性格明るくなりますよ。
ここにたどり着く道は大変でしたが、その価値は期待以上でした。
息子も小学校で習ってない漢字を書くのは周りの子が読めないからという理由で禁止されているみたいです。
だから息子は漢字を家庭学習、塾、学校で習った漢字と分類していて、場所場所で使い分けてます。←無駄な労力ですよね(汗)
問題集を終わらせちゃうと怒られちゃうんですね。逆に、褒めても良いくらいですよね。
やっぱり漢字の書き取りは面倒くさがりました?
うちの子も、尋常じゃないくらい嫌がります。
テレビや映画のギフテッドはかなり誇張されていますよね。
世間一般に、そのイメージが広がりそうな勢いです。
進捗管理とやる気維持、どちらも苦戦してます(笑)
問題を間違えないで調子良いと、どんどん進むのですが、1問でも間違えると「もう やらない」とへそを曲げてしまいます。
周りからすれば、パパっと書けば終わるんだからと思うのですが、何か彼なりの理由があるんだと思います。
塾の上期は漢字も計算ドリルもこなしていたのですが、下期からはやらない方向で考えてます。
偏差値の高い学校には、そういった子も多いんですね。
地元の小学校には友達らしい友達がいないので、私立中学校で理解しあえる子と出会えるなら、受験も大アリですね。
頑張って並走出来るようにします♪