こんにちは、もりたしんやです。
前回に引き続き、今回は映画「gifted/ギフテッド」についての記事です。
前回は、ネタバレなしでメアリーから分かるギフテッドの特徴を紹介しましたが、今回は思いっきり【ネタバレあり】で映画を見た感想、疑問点など書いていこうと思います。
ネタバレしたくない方は映画「gifted/ギフテッド」を見れば本当のギフテッドが分かる!【ネタバレなし】の記事をご覧下さい。
映画「gifted/ギフテッド」感想
そもそもこの映画を見ようとしたきっかけは、当サイト「ギフテッドコム」を運営している管理人として、ブログのネタになるかも、と内容などもよく知らずに鑑賞したんですが、、凄く良質な丁寧に作られた映画でした。見てよかった。
ギフテッドに関係なく普通に感動します。そして涙腺崩壊します。
フランクが思わずカッっとなって「自分の時間が欲しい。」と言うと、メアリーが「私のせいで時間がないのね」と悲しみます。そんなメアリーにフランクは「人は思っていない事を言ってしまう時がある。」と、弁解、説得します。何気ないセリフで平凡なシーンですが、こういったセリフのやりとり一つ一つが非常に丁寧に作られています。
号泣ポイント
3ヶ所くらい号泣してしまうシーンがあったのですが、一番泣いてしまったのはメアリー達が他人の出産に立ち会うシーンです。
実の父親に興味を持ってもらっていないことを知って悲しむメアリー、そんなフランクをメアリーをある病院に連れていきます。病院の椅子で長い時間を過ごし寝てしまったメアリーはフランクに起こされます。そこには赤ん坊の誕生を喜ぶ家族の姿がありました。
そしてフランクの一言「メアリーが産まれた時も一緒だった。」
自分は、なんで病院に連れていったのか全く検討もつかずに見ていたのですが、、、、
、、フランクのこのセリフの瞬間、涙腺崩壊しました。
フランク、めっちゃいい奴やん。
この映画の最大のポイント
どのレビュー、感想ブログ、批評家などの意見を見ましても皆さん、同じようにコメントしています。
マッケナ・グレイス可愛すぎるっ!演技上手すぎっ!
、、、。
ですよねーーー。
本当に、この映画はその一言につきます。
この映画はマッケナグレイスあっての映画です。
冒頭のシーン、フランクが「スペシャルな朝食だから起きろー」とメアリーを起こし、用意してあったのが普通のフレークだったのを見てメアリーが「どこがスペシャル?」と聞くと、フランクは黙ってフレークの箱をひっくり返します。そこにスペシャルという文字が書いてあるのを見て、メアリーは微妙な顔をします。
そのなんとも言えないコミカルというか、ファニーというか、漫画のような顔を見ただけでこの子、凄いと度肝を抜かれ、冒頭のシーンで一気に物語に吸い込まれていきます。
初めから最後までマッケナグレイスの演技に魅入ってしまいます。
とんでもない天才子役が現れた絶対に売れるーー。と、思ったのですが、アメリカではすでにバリバリ売れっ子みたいですね。そりゃそうだ。
この映画の疑問点
ストーリーも良く作られており、良く出来た脚本だとは思うのですが、細かい疑問点がいくつかありました。
なぜフランクはメアリーに数学を与えたのか?
フランクは自殺した妹から、「普通の女の子に育てて。」と頼まれ、英才教育で育てようとするメアリーの祖母と対立します。
フランクの主張は一貫して、メアリーを普通の女の子に育てたい、です。なら、なぜ、メアリーにあれほどまでの数学の知識を与えたのでしょうか?
メアリーがいくら天才とは言え、生まれつき数学の知識があるわけではありません。誰かが知識を与えたのでしょうが、それはフランク自身にほかなりなりません。直接的にフランクが教えてないにしても、メアリーに高度の数学に触れる環境で育てたのは他ならぬフランクです。
普通の女の子に育てないのなら、なるべく数学に触れない環境で育てれば良かったのに、フランクはその逆をしています。むしろメアリーを数学を学ぶのに最高な環境で育てたとしか思えません。
なぜメアリーの母親は自殺したのか?
このへんの描写は不十分だった気がします。
なぜ、幼いメアリーを置いて自殺してしまったのか?メアリーの才能に気付いているからこそ「普通の女の子に育てて」とお願いしたのでしょうが、自分で育てる、自分が祖母からメアリーを守るなどの選択肢はなかったのでしょうか?
自殺の考えられる原因としては、
- 天才は自殺する、という偏見から
- メアリーの祖母に過度な英才教育で不幸に育てられたから
- 人生をかけて研究してきた証明が完成し、人生の目標がなくなったから
この辺りでしょうか、どれも幼い我が子を置いて自殺してしまう決定的な理由には思えないけれど、、。
英才教育か?家族との時間か?の謎
この映画のテーマ、英才教育か?家族との時間か?を中心に話しが進んでいきますが、このテーマ自体が最大の謎です。なんで0か100で話しが進んでるの?バランスよく両立すれば良いやん、と思いながら鑑賞していたんですが、、結局、最後のシーンがそういうシーンだったのでズッコケました。
また英才教育VS家族との時間で平等に争ってくれれば公平なのですが、はなから家族との時間が大事かのように描かれています。
フランクはメアリーを愛しながらも、メアリーに数学を与え英才教育をしていますが、祖母の方は英才教育のみの描写に終始しています。あろうことか 猫アレルギーからメアリーが可愛がっている猫を処分してしまおうとします。メアリーの才能は愛しても、メアリー自体を全く愛していません。
明らかにフランクVS祖母ならフランクが勝つ設定です。
本当にこのテーマを扱うのならば、始めはメアリーの才能にほれ込んでいた祖母もメアリーに触れるにつれメアリー自体を愛する描写や、メアリーに優しくする描写を入れるか。または、フランクはメアリーに一切の数学を教えずに育て、その才能を潰しているような描写をいれるかでないとフェアではないように思えました。
この辺りが、鑑賞後にモヤモヤした原因です。
まとめ
結構、辛口な事も書きましたが、映画「gifted/ギフテッド」は間違いなく良作です。
そして映画として素晴らしいだけでなくギフテッドのことを知る教材としても最適です。
なんと言っても、マッケナグレイスの演技が最高です。
それだけでも鑑賞する価値はあると思います。興味がございましたら是非、ご覧下さい♪
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ご覧頂きありがとうございます。
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